売れる強みとは?

売れる強みとは?

影響力は、売れる強みと心に響く伝え方でできていると、私は考えています。

影響力 = 売れる強み + 心に響く伝え方

ということです。
では、そのうちの売れる強みとは、何でしょうか?

「強み」については、誰もが一度は考えたり、悩んだりしたことがあると思います。自分の強み、会社の強み、そして提供するサービスの強み・・・。差別化を考えるときには、避けては通れない問題です。

自分の強みを考えるとき、多くの人は、自分の経歴や実績、経験、そして得意なことを洗い出すことから始めるはずです。そして、それが一番の自分の強みになっていると考えます。それは決して間違いではありません。しかし、それは本当にあなたを押し上げる強みになっているでしょうか。

ビジネスにおいて、本当に「強み」になるのは、あなたの顧客やターゲットにとって必要とされているもののことです。そしてそれは、必ずしも、あなた自身が強みと感じているものとは、違っていることも多いのです。

例えば、学生時代の就職活動では、自己分析をしますね。その自己分析では、過去の経験から「強み」を見つけ出すという作業も行ったと思います。企業の選考では、その強みが自社の事業(顧客)に必要であるかどうかという観点で選考を進めます。(もちろん、それだけではありませんが。)この時の「強み」は、経験から導き出した<自分の考える強み>が武器になります。なぜならそれがその企業の事業において、強みになるかどうかは企業の選考担当者が判断することですし、そこで自分の強みを企業に併せて変えてしまったら、この先働いていく中でとても苦しい思いをするでしょう。

一方「売れる強み」は、あなたの顧客やターゲットにとって、強みに感じるもののことです。例えば、元大手IT企業でお客様事例の制作を担当していて、現在は<お客様を動かす「共感づくり」の専門家>としてご活躍されている方の場合、はじめはご自身の取材力から強みをプレゼンや聴き方だと設定されていました。しかし、この方のお客さんである個人事業主や企業の経営者にとっては、プレゼン力や聴き方よりも、その方がお客様事例の取材から何を聴き、その中から何をアピールすれば他のお客様の共感を呼び、受注につながるのかという「視点」が、力になる部分でした。その結果、その方さんは、プレゼンコンサルタントでも聴き方のトレーナーでもなく、<お客様を動かす「共感づくり」の専門家>という「売れる強み」を発見されました。

この方の提供するサービスは、大きくは変わりません。しかし、<お客様を動かす「共感づくり」の専門家>という「売れる強み」が見つかったことにより、プレゼンのコンサルティングは、プレゼンの仕方のコンサルティングから、お客様の共感をよぶプレゼンへと、聴き方は聴き方のコツを教える内容からお客様の共感を呼ぶために必要な聴き方へと変わり、またお客様の共感をよぶためのブランディング・コンサルティングという新しいサービスを生みました。

「売れる強み」は、決して自分の得意なことや経験、実績を否定するものではありません。相手の立場から考えて、自分の何が強みになるのかということを考えた結果が生むものです。

この「売れる強み」はこの方の事例のように、どちらかというと学生さんやこれからお仕事を始める方よりも、ある程度経験や実績のある方が、今よりも可能性を広げたり更に突き抜けるために効果的です。これを私は、「リブレイクする」と定義しています。

影響力をUPさせ、リブレイクするためにも「売れる強み」の発見は、とても重要なのです。
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